お騒がせのビックモーターである。
以前より黒い噂は絶えなかったが、ついに首が回らなくなった印象。
そして明るみになったのは、腐った企業体質。
一方で採用は常に行われていたという。
平均年収1100万~5500万までの歩合制・・・
裏を返せば、高額な給与を支払う代わりに心を売って奴隷として働けという体質。
You tube大学で、適職についての講義を見た。
仕事を選ぶ基準は、
・好き嫌いではなく、・お金ではなく ・その業界が伸びるかではなく ・楽かどうかでも選ぶべきではない。
適職の基準は、
・裁量があるか、・進歩している実感があるか、・タイプはあっているか、・バラエティに富んでいるか、・内容/報酬は明確か、・自分と似た人間がいるか、・他人の生活に影響を与えるか(自尊心、親密度、自立心)
で図るべきという。21年働いてきた実感でいうと正にその通りと思う。
ビックモーター社員も、何も初めから不正のある会社と思って入社を決めた訳ではないだろう。
車が好きで、接客が好きで、メカが好きで、業界を絞り込んだうえで、給料の良い会社で入社したところ、実態は腐りきった職場で辞めるに辞めれず、きっと仕事に対する誇り・プライドは一切持てなかっただろう。
仕事は、生きていくために必要なお金を稼ぐための手段という考え方がある。
しかし、仕事に費やす時間はあまりにも膨大だ。だから、そこに生きがいを見出すべきと考える。
そんなことで、現在の仕事が適職かどうかを自分で採点してみた(下図)
自分の過去と現状を比較すると、合計が半分にまで下がっている。
ロスト世代代表としては、仕事への我慢・割り切りは基本インストール済みではあるものの
それはどこかで会社や世間や社会の為になっていて、生きがいを持ててることが前提だ。
なぜ今の仕事でここまで点数が下がったかの理由は、
今の経営者に変わり、その仕事の内容が経営者の私心・私情を満たすためのものに変わってきたからだ。
松下幸之助は「私心が会社を潰す」と言った。
これは偉くなればなるほど、私心・私情に対する誘惑は多く、気づけば「裸の王様」になっていることを示唆している。ビックモーターしかり自社しかり・・・。お金では人は動かない。もっとシンプルに使命や未来や価値の共感・共有で、心を揺さぶられた人だけが動く。
それに呆れた職場の仲間たちが、また早期退職していった。